Interact Analysis
13 March 2025
2024年:インド輸入ローダーの約8割を中国が供給

ジャック・ロウニー(Jack Loughney)
ジャックは、複数の調査活動にわたって主要なデータアナリストとして働いています。彼の専門知識は、データモデリング、経済予測、製品効率を高めるためのプロセスの合理化にあります。ジャックは、MIOトラッカーの維持と充実を担当しています。
Interact Analysisでは、世界主要市場におけるオフハイウェイ用機械の輸出入動向を継続的に追跡しています(輸出入データは税関統計に基づき、中古機械を含む)。
本レポートでは、2024年におけるインドのローダー輸出入状況について概説します。
輸入ローダーの約8割は中国製
2024年、インドは1,100台超のローダーを輸入し、総輸入額は約0.9億米ドルに達しました。年間を通じて、インドのローダー輸入市場は変動しながらも上向きの推移を示し、特に第4四半期には数量・金額ともに大幅な増加が確認されました。10~12月の輸入額はいずれも1,200万米ドル超、輸入数量も130台以上を記録しています。
中国原産ローダーはインドにとって最大の輸入供給源であり、金額ベースでは全体の約4割、数量ベースでは約8割を占めています。中国本土ブランド(例:柳工)に加え、インドが輸入するDoosan Bobcat(斗山ボブキャット)およびCaterpillar(キャタピラー)のローダーも、主に中国国内の生産拠点から出荷されています。

ブランド別では、Doosan Bobcat、柳工(Liugong)、およびCaterpillarが輸入数量ベースで上位3ブランドとなり、3社合計で60%超を占めました。一方、金額ベースでは、Volvo、Caterpillar、Sandvikが上位を占め、3社合計で50%超のシェアとなっています。
全体として、インドが輸入する欧州ブランドのローダーは大型機が中心であり、単価も高い傾向にあります。主力機種としては、Volvo の「L150H」や、Sandvik の鉱山向け地下ローダー「LH621I」などが挙げられます。
一方、Doosan Bobcat および柳工(Liugong)が供給するローダーは小型機種が中心で、主力モデルには Doosan Bobcat の「S450」スキッドステアローダーや、柳工の電動ローダー「820TE」などが含まれます。
欧米ブランドが輸出市場を主導
2024年、インドは世界約140の国・地域に対して2.2万台以上のホイールローダーを輸出し、輸出総額は約7億米ドルに達しました。年間を通じて輸出台数は安定的に推移し、ピークは5月に記録、5~7月は毎月2,000台を超える水準となりました。
輸出先地域別では、欧州・中東・アフリカ(EMEA)が主要市場で、輸出金額の50%以上を占めています。一方、国別では米国が最大の輸出先であり、輸出金額比率は約20%、数量ベースでも20%以上を占めています。

ブランド別では、欧米ブランドが輸出市場を強く牽引しており、キャタピラー(Caterpillar)、JCB、ケース(CASE)が金額・数量ともにトップ3を占めます。主要輸出モデルには、キャタピラー(Caterpillar)の「216Bシリーズ」スキッドステアローダー、JCBの「3CX」、ケース(CASE)の「570SV」バックホーローダーが含まれます。
輸出先との関連でみると、キャタピラー(Caterpillar)は主に米州(特に米国)向け、JCBおよびケース(CASE)は欧州・中東・アフリカ(EMEA)向けが中心で、とりわけ中東・アフリカ市場での存在感が大きい状況です。
また、これらの外資系ブランドに加え、Mahindraなどのインド本土ブランドも一定の輸出シェアを占めています。総じて、インドのホイールローダー輸出市場は中小型機を中心に構成され、機体単価は比較的低水準である点が特徴といえます。

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